- 頑張って働いてるのに、なんとなく将来が不安
- 投資や副業に興味はあるけど、何を信じていいかわからない
- 老後や教育資金、潰して「足りないんじゃないか」と焦る
僕もずっとそうでした。
でも、ある一冊の本に出会って、考え方がガラッと変わりました。
それが本多靖六さんの著書『私の財産告白』です。
結論から言うと、この本は「地味で堅実」な人生戦略を、100年先まで通用するレベルで言語化してくれている名著です。

『私の財産告白』ってどんな本?
著者の本多靖六さんは、東大教授・林学博士として勤めながら、投資家としても大成功した人物です。
当時の国家公務員でありながら、「収入の4分の1を必ず貯金・投資に回す」という「四分の一大付け貯金法」を実践し、最終的には富んでいきました。
この本では、お金の哲学、時間の4割、働き方に対する姿勢が、計算高い言葉で語られています。
発表から半世紀以上経つ本なのに、「本質は変わらない」ことを証明してくれる一冊だと感じました。
読んでよかったと感じた2つのこと
- お金持ちになる方法は実はめちゃくちゃシンプル
- 「地味さ」こそ最強の人生戦略だと気づけた
一つずつ解説します。
お金持ちになる方法は実はめちゃくちゃシンプル
本多静六さんの「収入の4分の1を必ず貯める」というルールは、驚くほどシンプルです。でも、そのシンプルさが逆に難しい。だからこそ、価値があります。
今の時代、SNSやYouTubeを見ていると「簡単に稼げる」「投資で爆益」みたいな情報があふれています。でも本多さんのスタンスはまったく違いました。まずは地に足をつけて生活を整える。そして、無理なく、でも確実に貯蓄を積み上げていく。これが全ての出発点だと教えてくれます。
僕自身、新卒から6年間勤めても貯金ゼロという典型的な浪費家でした。何をしてもお金が貯まらない。でも、この「収入の一部を強制的に確保する」というシンプルな戦略に出会ってから、お金との向き合い方が変わりました。
最初は4分の1はキツいかもと思いましたが、「じゃあ5分の1からやってみよう」とハードルを下げて始めた結果、いまでは習慣になっています。結局、やるべきことはシンプル。あとは、どれだけ徹底できるかなんだと思います。
そしてこの考え方は、貯金だけに限りません。仕事や人間関係にも応用が利きます。派手なアピールよりも、本質的なことをコツコツ積み上げる人が、最終的に強くなる。この本は、そんな当たり前を思い出させてくれました。
地味さこそ最強の人生戦略
『私の財産告白』を読んで感じたのは、投資で一発逆転とか、派手に稼ぐことではなくて、地味な貯蓄こそが本質なんだということでした。
この考え方は、僕がやっているブログ運営にも通じるなと思っています。ひと記事ひと記事、確実に積み上げていく。たったそれだけのことだけど、これを続けるのがいちばん難しく、そして強い。
地味なやり方は、一見地味すぎて目立たないけれど、続けやすいという大きな利点があります。派手さを追い求めると、どうしても横槍が入ったり、周囲の目が気になったりして、途中で折れやすくなる。
だからこそ、本多さんのように「自分のルールで」「地味に、淡々と」積み重ねることが、実は一番の近道なんだと気づかされました。
読んだきっかけと、僕の人生に出た変化
僕がこの本を読んだのは、「蓄財の名著」として良く名前が上がっていたからです。
当時の僕は、新卒で入社した会社に6年間勤めていたのに、貯金はゼロでした。 毎月お金は流れるように消え、なんにも残らない。
これじゃマズいと思って、はじめに読んだ貯金の本がこの本でした。
中で特に印象的だったのが、次の一文。
貧乏に強いられてやむを得ず生活をつめるのではなく、自発的、積極的に勤倹貯蓄をつとめて、逆に貧乏を圧倒するのでなければならぬと考えた。
貯金は「結果」じゃなくて「戦略」なんだな、と覚醒した言葉でした。
それ以来、僕は貯金ファーストの発想で動けるようになり、現在5分の1の貯金を習慣にすることができるようになりました。
「これは無理だろ」と思っていたことが、心が変わるだけで、現実もついてきた。
この本はこんな人に読んでほしい
- お金に不安を感じている人
- 貯金や投資に興味はあるけど何か手を付けられない人
- 周りと比べて焦りがある人
- コツコツでもとにかく前進したい人
この本は、即効性のあるテクニックを紹介しているわけではありません。
でも、「地味で、堅実で、でも確実に人生が変わっていく」そんな実感を与えてくれる一冊です。
だからこそ、あまり切羽詰まった気持ちで読むよりも、「できる範囲で、少しでも取り入れてみよう」というスタンスのほうが、精神的にも前向きに読めるはずです。
読み終えたとき、焦りではなく「静かなやる気」が湧いてくる。そんな本でした。
まとめ:静かに、お金と人生に強くなれる本
読後感としては、「よし、自分のやるべきことをやろう」と静かに腹が決まる本でした。
この本の面白さは、内容というよりも、「自分の中の軸が整う感覚」にあります。
派手さはないけど、一生残る本。 ぜひ一度、読んでみてください。
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